
2025年1月23日、第4回大田区景観まちづくり賞の表彰式が区役所 で行われ、鈴木区長から3団体の代表者に、賞状と盾が贈られました。選ばれたのは、呑川の会が両学校と毎年展開している「呑川こども鯉のぼり祭」の取り組み。大田区の「景観づくり活動部門」の一つ。
「地域の小学2年生が製作した100を超える鯉のぼりがはためく様子は、呑川の景観に彩りを添えている。継続が期待される」というのが総評でした。



「呑川鯉のぼり」の歩み
2013年(平成25年)、「池上祭」を盛り上げるため、入口の吞川に鯉のぼりを飾り付けようと提案。公共の河川に鯉のぼりを吊り下げるなど初めてのことでした。池上特別出張所の仲介により区役所と細かい申請手続きを 踏み、注意を守って「子供ガーデンパーティ」で使った「池上青少対」の鯉のぼりを、呑川の会が飾り付けました。8月25日8時、霊山橋から下流に向け、大きな鯉のぼり の頭と尻尾をひもでロープに結び、川の左右の手すり上部にほぼ水平に引っ張って5連吊しましたが、この時は降雨のため昼前に取り下げました。
その後、鯉のぼりは「こどもの日」の方が良いということで、呑川の会主催で 2015年5月5日に「呑川鯉のぼり飾り」として、池上青少対の大きな布製鯉のぼりをロープ一本に4 匹ずつ4連を飾り付けました。2016年には、朝8時半から16時半まで、新たに「呑川の会」の幟旗を作り、こども鯉のぼりに加えて飾り付け彩りを添えました。
両校にお願い、2年生が鯉づくり:大きく変わったのは2017年の第3回。



池上、池上第二両小学校の校長先生にお願いし、会の会員が指導して、2年の児童4人一組で、A1サイズ マイラーフィルム製の鯉のぼりを作ってもらい、それまでの布製鯉のぼり(真鯉・緋鯉・子鯉・吹き流し)50本と手作り鯉のぼり50匹が加わり、J:COMテレビニュースにも取り上げられました。しかし、凝って鯉の形にしたためか強風で鯉のぼりが千切れてしまい補修に難儀しました。
このため、これ以後は長方形の筒型のまま、クレパスで鯉を描くようにしてもらっています。第4回の2018年からは、5月3日〜6日と期間を延長して「呑川鯉のぼり大会」を行いました。2019年以降は5月2日17時~6日17時とさらに延長しました。2021年はコロナのために休み、2022年は解除後の7月30日~8月2日に「夏休みこども鯉のぼり大会」として開催し、材料はこのときから不織布の利用となりました。2024年の第9回には名称を「呑川こども鯉のぼり祭」とし、新しい幟旗も作成しました。飾り付けは、「こども鯉のぼり」だけにして、ますます盛り上がってきています。嬉しい限りです。
Text : Shiraishi Shurou